「京都-ネッカーヴェストハイム」パートナーシップ

201438

 

ドイツでは核施設反対運動は長い歴史があります。市民の抵抗運動によって90年代までに各地で原子力発電所及び計画中されていた核再処理施設の建設が阻止されました。

 

原発を電力供給の柱にしようという原子力ロビーの望みは、隣国のフランスでは達成されましたが、ドイツでは反核運動によってブレーキをかけることができました。

 

私達、ドイツの運動の強みは、原子力に批判的な市民団体、グループが全国的なネットワークを構築していることです。各々の市民団体が全国各地でデモやアクションを呼びかけ、動員をかけることを繰り返してきました。このようにして私達は2011年には、8基の原発の即時停止を伴った連邦政府の脱原発宣言を引き出したのです。けれども、ドイツではなお9基の原発が稼動しており、私達の未来を脅かしています。

 

私達はドイツそして全世界での即時脱原発を求め、このネッカーヴェストハイム原発の前に集まり、声を上げます。

 

私達の活動は環境を守る運動でもあります。それは地球の気候保全に対する私達の責任です。だからこそ再生可能エネルギーへの転換を要求するのです。

私達はその課題を各々の現場及び地域でのエネルギーシフトプロジェクトを通して自ら実現しつつあります。

そのプロジェクトの過程には資金の調達から太陽光発電、風力発電やバイオガス施設運営が含まれます。これはまさに市民からのボトムアップのエネルギーシフトなのです。そこで獲得されるメリット、利益は当然、市民に還元されます。その為、ドイツのエネルギー・電力部門の大企業は、このような市民主体のエネルギーシフトの進行を抑えようとしています。

 

原子力は人間には制御できない技術です。それが、民間利用であれ軍事利用であれ、人類にとっては大きな災いにしかなりません。日本はその苦痛を1945年、(広島、長崎への)原爆投下、そして福島第一原発の多重過酷事故で経験しなければなりませんでした。

 

私達は、マヤック(Majak)、セラフィールド、スリーマイル島、そしてチェルノブイリの原発事故を忘れていません。放射線が人体、健康に被害を及ぼすことは医学的にも疫学上、明らかです。

汚染地域への帰還は、特に子供達にとっては年間1ミリシーベルト未満でなければ許されてはいけません。私達は、福島原発事故で被害を被った人々が十分な医療保障とともに、必要な社会的、経済的支援を受けられることを要求します。

 

私達、ネッカーヴェストハイム脱原発市民連合は日本世界の脱原発運動と連帯します。ネッカーヴェストハイムは、日本の京都市民運動とつながり、インドのクダンクラム(Kudankulam)とも連帯しています。さらにフランスの反核・脱原発運動とも緊密な連携を築いています。

 

日本の全ての原発再稼動に反対します。私達は、日本政府が原発事故の被害・影響を包み隠さず、その対応を透明化すること、秘密保護法を撤回廃止することを要求します。

 

私達の希望、それは核のない世界、そして自然エネルギーへの早急な転換です。その為に互いに手を取り合い、一つとなり前に進んでいきましょう。

 

 

Dr. ヨルク・シュミット(Jörg Schmid)

 ネッカーヴェストハイム脱原発市民連合

(www.endlich-abschalten.de)

 

 

(日本語翻訳責任 :高田知行・桂木忍)